5/15/2011

ソウルでファンクなキャンディーズ



トリオで歌って踊る。

1人増えただけなのに、目にも耳にも、コンビの2倍、3倍の華があります。

ジミヘン、S.R.V.、ハウンド・ドッグ・テイラー、
ビッグ・スリー・トリオ、ヘゼカイア&ハウス・ロッカーズ・・・
ロックやブルース、果てはジャズは言うまでもなく。
トリオ芸の美学を挙げ始めれば枚挙にイトマがありません。

******余談:googleで「ミシシッピ、南部、トリオ」で検索。

すると、一番最初に表示されたのは
南部五郎さんのトリオ・ザ・シャーマンであった



コントでもトリオは難しいらしいのですが、
それだけに駆け引きのタイミングが決まったときには
ストーリーも十二分に膨らみます。

現代のJ-POPにはPerfumeという団体芸の美学を匂わせるトリオがいますが、
私の世代なら、断然キャンディーズ!

彼女たちが、シュープリームス*に憧れていた、という話は今やよく知らていますが
特にミキちゃんは熱心なソウル・ファンだったとか。

(*最近スプリームスって書くんだよねぇ。でもキャンディーズはシュープリームスって呼んでたはずだし何より、シュークリームのようにスイーツな感じがして私は、シュー呼びの方が好きです)



「レコードが出る前にテープをもらってその中から選んだ」と前置きして歌うのが「Sir Duke」。レコードとはもちろん、スティーヴィーの『Key Of Life』ですね。1976年のぎんざNOWということでしょうか。


◇Sir Duke




これを見つけたときは、個人的な思い出とリンクしてちょっと感激。
というのも、バックを務めるM.M.P.は、あのスペクトラムの前身として
知られていますが、私は77年春の野音で
上田正樹+永井隆+妹尾隆一郎+ホーンスペクトラムでの
「Sir Duke」を聴いてるんです。
サポートは「チェインギャング」。
ウエストロードとブルーヘヴンの間に位置するバンドで、
吾妻さんもいたはず。

私は逆にスティーヴィーを後追いしているので
なんてワクワクさせてくれる曲なんだ!と、はじけちゃったのを思い出します。
デューク・エリントンという人を知ったのも、このとき。

いや、いろんな意味で思い出に残る曲なんですね。

そして改めてM.M.P.というバンドの素晴らしさを思います。
またそのホーン入りバンドの生演奏をバックに
巧みではないにしろ
歌って踊った当時のアイドルのパワーは
やはり並大抵のものではありません。


彼らについては、「We Love M.M.P.」として
まとめている方がいたのでリンクさせていただきます。

キャンディーズの解散コンサートのどアタマが
E.W.&F「Jupiter」で、2曲目が「Play That Funky Music」。
前半はほとんどはファンクだったともいう話は
もはや伝説化していますが
こうしたステージもM.M.P.との
息のあったバンド・サウンドあってこそ
だったのですね。

当時、最先端の音がファンクやソウルだったのですから
若いキャンディーズが惹かれるのは
当たり前といえば当たり前なんだけど
あの3人が、太もも出して
ディスコ・サウンドを踊っているのを見ちゃうと
やはり少々衝撃なのです。

ジュピターの衣装から
普通の女の子の衣装になったのかなぁ。
妙に納得。その「ジュピター」はこちら。


◇Jupitor

以前、大西ユカリさんにインタビューしたとき
「ちっちゃい頃聴いてきた歌謡曲も、今気づいたらソウルやない」
という趣旨のことをおっしゃっていましたが
私たちの世代は、知らぬ間に
豊潤な洋楽のエッセンスを耳して育ってきたんですよね。

なにやらいろいろ貼り付けてしまいましたが
ファンク云々を別にしても
キャンディーズのヒット曲は大好きです。
うむむ6月8日に発売されるキャンディーズのベスト盤、買おうかなぁ・・・


◇Shake It Your Booty

◇音だけですが「プラウド・メアリー」

◇オマケ:彼女たちもトリオだ!そして、どうですか!このバックダンサー陣!
「ソウルこれっきりですか」


●●今週の当番: 妹尾みえ

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