11/28/2011

続・素敵な邦題レコードに駄盤なし!


いまだ話題沸騰、かどうかは知らないが、私の中のブームはまだまだ去らず、今回も『日本盤オールディズ・シングル図鑑 19541964』から素敵な邦題レコードをご紹介します。

この本をざっと見渡すと、歌手にイメージ付けをして日本での売り出しを目指したかに見える邦題がちらほら見受けられます。
そしてこれが「なぜ??」と疑問もありつつ、やはり面白い!




■お座敷歌謡風タイトルに駄盤なし

ブレンダ・リー
冷たいのネ EVERYBODY LOVES ME BUT YOU
ひどいお方」 YOU ALWAYS HURT THE ONE YOU LOVE
あなたのお傍にALONG WITH YOU
素敵なお方HE’S SO HEVENRY






ブレンダ・リーは5060年代パンチの効いた歌唱力と「ダイナマイト」のヒットにより「ミス・ダイナマイト」とあだ名されたアメリカンポップスのアイドルですが、日本盤になるとなぜかお座敷歌謡風になるのですね。五月みどりか小松みどりか。このタイトルを見ているだけで島田も揺れそうです。

(余談だが、五月みどりと小松みどりは姉妹であるが、だからといって名字ではなく名前が同じってどういうことか?ついでに言うと、ガルシア・マルケスの息子の映画監督ロドリゴ・ガルシアもなぜロドリゴ・マルケスではなくロドリゴ・ガルシアなのか?)

しかし、これらのタイトルはほぼ原題どおり。意味を違えずお座敷風にとは、なんという高等テクニック!
中でもYou always hurt the one you love、あなたはいつも愛する人を傷つける、少し倒錯ラブ的要素もはらみつつ一言「ひどいお方」とは、全くもってその通りというほかありません。


■日活映画風タイトルに駄盤なし

ジョニー・ハリデイ
高校秘密情報High School Confidential
甘い暴力Douce violence
非情のキッスShake the hand of the foll






小林旭か宍戸錠か。ご本人は甘いマスクのフランスのロックスター。
フランス版マイトガイというところでしょうか。


■クレイジー映画風タイトルに駄盤なし

ジャック・ジョーンズ
無責任と呼んでCall Me Irresponsible (1964.5
パパは無責任」 Call Me Irresponsible  (1963.7)
(いずれも東芝盤)








クレイジー映画風とはいえ、平均(たいらひとし)もここまで言い切ったことがあったでしょうか!? 
なにしろ「無責任と呼んで」である。
サバ言うなコノヤロー、そのうちなんとかなるだろう、アメリカの無責任男は潔いと思いきや・・・・

ところがこの曲、 Call Me Irresponsible  (Written by Jimmy Van Heusen, Sammy Cahn 1962)   は、映画「パパは王様」(1962)の主題歌でもあり、フランク・シナトラ、ボビー ビヨンド・ザ・シー“ ダーリン、そしてダイナ・ワシントン、ローズマリー・クルーニーなども歌うお馴染みのロマンチックなスタンダードナンバーなのです。






わたしを無責任と呼んで/わたしのことを当てにならない人と言って/
頼りにならないと言ってもいい/わたしはあまり賢くもないし気まぐれだし (拙訳)

でもこんなにソフトでメロウな歌声でムードたっぷりにこんな歌詞歌われても困りますよねぇ。


今週の当番:No.3

11/17/2011

It's Time To World Famous Soulムッティリィズ!

2011年11月13日・日曜日、我らがブルース婦人部部長・妹尾みえ10月23日の投稿で「プライド・メリーでエクササイズ」宣言をしてからおよそ3週間、その成果を見せる日がやってきました。お約束のハイヒールに半世紀の人生で初のツケ睫毛を装備して、ドレスもバッチリ!新宿Soul Jointの10周年パーティーです。

お目当てはディープでしょっぱいブルース&ソウルを演奏する「ティーチャー&稲荷町食堂ブルースバンド」そしてサプライズ登場のエア・ソウルグループ「Soulムッティリィズ」。特にSoulムッティリィズはこの日が初お目見えとあって期待でワクワク。
午後10時。稲荷町食堂B.B.のライヴとMr.Miracle川畑氏のD.J.でテンション上がりに上がったパーティー仕様のソウル・ピープル達が見上げるステージの上には.......。

Ladys & GentlemenWe Are Soulムッティリィズ!!




Barbieです。

Juicyです。


Candyです。




                    Soulムッティリィズです。



Barbieです。




Juicyです。


Candyです。






です。



ブルース婦人部から乃美枝a.k.a.のびちゃん(稲荷町食堂B.B.ドラマーでもあります)がCandyとして参加という事もあり、デビュー前から熱烈応援してきたSoulムッティリィズ。頼まれてもいないのに、ロゴ作るわ、写真は撮るわ、当日だって張り切ってムービー2台で激録。なんて正しいミーハーなファンなんでしょう、私たち。
というわけで、こっちからあっちから録った歴史的な13日のデビューステージをご覧下さい。観た方は感動も新たに、観逃した方はこれできっとファンになっちゃうはず。


first half stage by m.s.

 
second half stage by m.s.

 
first half stage by d.n.

 
second half stage by d.n.



いかがでしたか?
エアなのに、Juicyが歌ってるJuicyが電話してるとしか思えない、エアなのに.....。
ダンスが拙くてそれがまたエロカワイイBarbie。心も身のこなしもすっかり60年代のガールズグループなCandy。
"Air"Soul Groupって世界にいくつあるのか分からないけれど、もしもコンペティションがあるならブルース婦人部は自信を持って推薦したい!Soulムッティリィズなのです。







●●● 轟美津子

11/02/2011

Wonderful World


11月になりました。早いものですね。11月に入ったとたんに、今年も残り僅か、年末感がひしひし…..。そんな話題が増えますがっ。11月の前には10月があったじゃありませんか。偶数月の月末といえば?そう、Blues & Soul Records、通称BSRの発売です!

新しいBSRご覧になりました?
JazzはBluesだ!言い切りましたねぇ、思い切りよく。私が真っ先に開く「なんてったって♥インディ・ソウル」もICHIさんのコラムも絶好調でした。我らが妹尾みえの「ダイヤモンドリングよりブルース」もギターを抱える中学生にまで成長しました。
そんな素晴らしい記事の数々の中に、気づいて頂けましたか?私が訪れた北海道の2件のお店の紹介。どちらも音楽愛に溢れた、行けるものなら月イチで行きたいお店でした。

取材時に聴いた札幌BAHIAの店主・松竹谷清さんの歌、本当にシビれました。
BSR誌の執筆者近況にも書きましたが、「清さんの写真を撮りたいんです」とお願いしたら「じゃあ、ギター弾く?」と。こちらがえーっと驚く間もなく、歌い始めたWhat a wonderful world。お店はまだ開店前の夕方6時。つまり他の誰もいないんです。私だけの為に~?!いいんですかぁ~~?!!なんという贅沢。ファンの皆さん、まっこと申し訳ないです。

そんなこんなで大汗かきながら(8月だったし)撮った写真がこちら。



そしてこちら。

ここがBAHIAだ!じゃーん♫

ええ、ええ、分かってますって。別に私の為に歌ったんじゃないって。取材ですからね。読者の皆さんに向けて「BAHIAこそ、Wonderful Worldだぜーー」なんです。それが伝わると良いのですが。

さて、写真だけでは松竹谷清さんの魅力は伝わらないので是非歌声も、ということで見つけたYoutubeの映像です。ステキですよ〜。


これはTOMATOS時代だから、何年頃だろ。歌ってる清さん、お若いです。
今の清さんの歌声は11月23日にBAHIAライブで聴けるはず。いいなぁ、ご近所の方たち。


実はBAHIAホームページのキヨシの日記・8月9日に「取材に来てくれたブルース婦人部」って登場しています。進め!ブルース婦人部、札幌のミュージシャンに会える店に行く!の巻です。








●●轟美津子