11/25/2012

ブルース歌謡放浪記:ご当地編(第6回)

ふらふらと各地のご当地ブルースを紹介する「ブルース歌謡放浪記」。
今回はこちら!

■ 蒲田ブルース / 松井 きりさ



 



















・作詞:山口 純作/作曲:青山 超/編曲:山田 良夫/演奏:コロムビア・オーケストラ

・C/W:悪いお酒ネ(作詞曲:川口 元義/編曲:山田 良夫/演奏:コロムビア・オーケストラ)

 

・レーベル:コロムビア、番号:SAS-1526 1971年5月リリース
 
東京大田区の蒲田にやってきました!
ブルースより行進曲のほうがみんな知っているわよね!虹の都、光の湊、 キネマの天地♪〜あら嫌だわ歌っちゃったわ!

ブンチャカ・ブンチャのビートも軽快な小唄調シャッフル・ナンバー。
「いまはあの日の 思い出だけが」と過去を顧みるなり、ハチロク・ビートに早変わり。それに合わせての突如唸りまくるヴォーカルには圧巻の一言なの。
蒲田で交差する粘度の高い情念を否が応でも感じさせるブルース・ナンバーに仕上がっているのよね。
それに、昭和の香りがプンプン漂っていた今は亡き西口五番街のネオンの数々、殿方が闊歩する歓楽街の中央通り、そして花柳界のあった柳通りと未練渦巻くあの場所この場所がたっぷり歌い込まれているんだもの。
お座敷調と場末歌謡調がミックスされたこのご当地ブルースを歌うは、松井きりさ。
 66年ニッポン放送「25時の恋人」でディスクジョッキーしたり、69年にはミノルフォン/HARVESTより郷希理沙の名でシングルをリリース。コロムビア移籍後は、この蒲田ブルースのあとに、伊那ブルース、厚木ブルースをリリースして、ご当地ブルース道まっしぐらだったわね。 現在はイタリアン・ディナーとショーが楽しめる歌楽歌良屋(からからや)のママなのよね!

そうそう、蒲田に行ったら、黒湯温泉を忘れちゃいけないわ!黒湯につかって切ないも思いもサッパリパーね!

byのびちゃん

11/11/2012

ユニバーサル親爺


先日、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンってとこに遊びに行きました。

愉快なアトラクションやスヌーピー、キティちゃんに押し込まれつつ、ソウル的な路上ショーもあったりして、ブルース・ブラザース文化もギリギリ生き残っている感じでした。

そうユニバーサルといえば巨大レコード会社でもあります。
かのモータウンだって、ユニバーサルの一員です。

モータウンといえば、テンプス、マーヴィン、ダイアナ、スティービーにスモーキー…
キラ星のごとき幾多のスーパー・スターの超名曲たち。

しかし、ハロウィン・シーズンで賑わうUSJの園内BGMで繰り返し流れていた唯一のモータウン・ソングはこれでした。

 
 
清々しいまでの一発屋、ロックウェルが残した84年の逸品です。
当時、チャートでも上位に食い込んでたから、ご存じですよね。

“黒人=歌が上手い”という先入観を軽々と打ち砕く、もはや歌かどうかも定かじゃない驚きのヨレヨレ歌唱に乗るのは、マイケル・ジャクソンのコーラスというトゥー・マッチなラグジュアリー感。

そして、聴き終わると、ほぼ100%マイケルのキレキレの歌声しか覚えていないという、すり替えマジック。

このロックウェルさん、本名はケネディ・ゴーディといいます。
ゴーディ・・・!?
お気づきですか?
そう、このロックウェル、モータウンの創始者、ベリー・ゴーディJrの息子さんなのです。

我が子のハタチのお祝いにしちゃ、贅沢すぎるプレゼントです。
 
デビューさせるだけじゃなく、あからさまな人脈誇示も織り込むところに、父親の強い念を感じます。
そうか・・・
これは息子のお祝いを装った、オヤジの曲だったのかも。。

 

あ、そうそう、ゴーディ氏の息子といえば、ここ数年で大ブレイクしたエレクトロ・ダンス・ポップ・デュオ「LMFAO」の片割れもそうですね。(もう一人はゴーディの孫)
 
 
                    (メガネが息子、チリチリが孫)

この人気デュオも現在活動休止中。。
あのワンヒット・ワンダーな怪しさに近いニオイが漂います。
ま、余談ですけどね。


今回、あらためて権力というものの強さを学ばせていただきました。

サンキュー・ゴーディ! サンキュー・USJ! ハロー・キティ!

久しぶりにオトコの出世欲が刺激された大阪旅でした。
 
(ディス子)

11/05/2012

似てる?! その10 - 似てるウィルス感染者増殖中



最近いろいろなところで知り合いに会うと、「XXって○○に似てると思いませんか?」と言われたり、ライブ中に「コーラスの左の人、○○に似てない?」と耳打ちされたり、ついには「僕ってXXに似てるでしょ。」までも! といったことがよくあります。
似てるウィルスがここまで蔓延しているとは驚きです。
もはやパンデミック状態か?


今回はそんな感染者の皆様からお寄せいただいた「似てる」をご紹介しましょう。
秀作揃いですよ。


先ずは我がブルース婦人部の英語講師aoi先生より。

テキサス生まれのソウル・シンガー、I Gotcha  ジョー・テックスと、
埼玉県庁職員にして市民ランナーの星、マラソンの川内優輝選手。



どちらもプリミティヴな雰囲気がそっくりです。



次はお友達のBlues’n Curtainさんからfacebook上で投稿いただきましたこちらの作品。

R&Bの女王 ルース・ブラウンと、女剣劇 浅香光代





















ほとんど見分けがつきませんね。

とくれば、シドニーオリンピック背泳ぎ100mで銀メダルを獲得したものの、金がいいですぅ〜と言って、その後なぜか女優になってしまった(正確には女優になると言って引退した)中村真衣さんを登場させないわけにはいきません。
















どうです、この国境を越え世代を超えた美しき競演!


そして実は、浅香先生にはもうひとり気になる存在が・・・


並べるとこんなかんじ





















この方。ヘヴィメタルロックの雄、ブラックサバスのオジー・オズボーンさんです。
うーん、かろうじて属性ありか?



私は今まで、数々の「似てる」の中でも特に「異人種異性間似てる」こそ高度であると謳ってきましたが、ここにきてトリプル、さらにクアドラプル似てるも同様にハイレベルであると言わざるを得なくなりました。

というか、似てるトリオ、クァルテットならもっと笑える!ってことですよね。
クインテットは言うに及ばず。
グラデーションになってたりしたらそれはもう^^^^^^


ああ、ますます険しい似てるの道。


引き続き似てる作品、お待ちしています。


今週の当番No.3 bunyayurisses