8/29/2011

8/26/2011

ああ素晴らしい、桂吉朝

東京の、または大阪の落語ファン、それもマニアといっていいほどの熱心なファンでさえ、東京のファンは上方の、大阪のファンは東京の落語をほとんど聴かない、というのを最近知った。

どうしてかな。今はもう言葉の違和感なんてないと思うけど。
なんとなく遠いかんじがするのかな。
実にもったいない!それはほんまに損でっせ!


聴かなきゃ損、といえば桂吉朝である。
上方落語といえば東京の落語ファンは先ずは桂枝雀を思い浮かべると思うが、異端の天才枝雀はある意味別カテゴリーの存在だ。
上方落語のエッセンスを堪能したければ絶対の絶対に吉朝を聴くのがよろしい。

桂吉朝
桂吉朝、米朝の9番目の弟子。端正でシャープ、かつ飄逸な味と茶目っ気のある高座、諸芸に通じ・・・・などなど、吉朝を評する言葉は数々あるが、それをまとめるとつまり「とっても上手い」(最強のシロウト的表現)ってことだ。
私は古今亭志ん朝のことを『落語のひとつの理想形の完成形』と思っているが、吉朝こそ『上方落語のひとつの理想形の完成形』だと思う。

そう言われても、上手い落語ってあんまり面白くなさそう、個性がないんじゃないか、とか思います?
いやいや、そこはそれ、上方落語ですから。





上方落語は笑わせてなんぼ。
人情噺の価値を認めない、っちゅうたら批判されそうなんでそれは言いませんけど(言うとるやないか!)、そもそも人情噺がほとんどない。
落語の役目の中に「泣かす」っちゅうのんはないんです。
この点では私は完全に上方派ですね。だいだい落語っちゅうもんは・・あ、いかんいかん、話がそれてしもた。

吉朝はあんな真面目そうな顔して一門で一番洒落っ気と茶目っ気があったと米朝師匠も言ってました。
そんな「おもろいおっさん」が「完成された上方落語」を演ったらどんだけええか、わかってもらえますやろか。

米朝ゆずりの「地獄八景亡者戯」から「たちきれ線香」「百年目」「愛宕山」といった大ネタ、「足あがり」「七段目」など得意の芝居噺も、「子ほめ」みたいな軽い噺も、同じテンションで楽々スイスイと演じる姿はなんとも格好良かったですなぁ。







そんな吉朝が胃癌のために亡くなって今年でもう7年。
早いもんです。こんな素晴らしい落語家を私たちから奪うとは、神さんもひどいことしますなぁ。他の噺家でよかったんちゃいますか。
吉朝を亡くして米朝がどんだけ落胆したか。国宝を悲しませたらあきませんわ。

私は常々「落語家50代絶頂説」を唱えてますけど、50歳で逝った吉朝の50代はもう見られません。どんなふうになったんかな。
吉朝は本当は米團治になるはずやったんです。そして米朝亡き後の(こらこら、まだ生きてはる)芸を継ぐべき人やったんです。本当に惜しいことをしました。
まぁどんなに悔やんでもしゃあないな。
きょうはこれくらいにしといたろ。


今週の当番 (No.3)


8/22/2011

釣りジャケにも駄盤なし・・か?!

駄盤無しシリーズ、どうしても難問に挑みたくなってしまいます。

いや、挑むというより、これは
ジャケット と 名盤 の 関係を考える「研究」なのであります!

というわけで、お題は 「釣り」

すぐに思いついたのが、こちらの2枚です。

GEOFF MULDAUR&AMOS GARRETT


昨年のステージ、サイコーでした。
ブラック・ボトム・ブラス・バンドを交えての
ベターデイズ再現には、卒倒しそうになりました。
ライヴ盤が出るといいのに・・・

イラストは、あの、ヤギヤスオさん!ですね。

2人の釣り好きは有名で、今回もしっかりマス釣りなどを楽しんだそうです。
その写真はこちら。イヤ~、見てるだけで、幸せになります。


そしてもう一枚が、高田渡さん。1976年のアルバムです。

高田 渡「Fishin' On Sunday」

なんたって、1曲目は「魚つりブルース」。
これ、いい曲です。
釣り上げたじいさんの風景を想像すると
ちょっとぐっときます。

ワタルさんのイメージからすると意外に写るかもしれませんが
このアルバムは、ロス録音。
山岸(潤史)さんや
細野(晴臣)さん、中川イサトさん、
さらにはヴァン・ダイク・パークスも参加しているのです。

水ならヘイ!の「ヘイヘイ・ブルース」も必聴!




アメリカでは、釣りといえばカントリー&フォークなイメージが
どうしても先行してしまいます。
でもイギリスから帰ってきた
ライス・ミラー(サニーボーイII世)が
「オレはもう長くないよ」と
語ったのは確か、魚釣りをしていたとき。

釣りと、ブルース、決して無縁でありません。

ライトニン・ホプキンスには
「fishing Clothes」なんて曲もあった。
テキサスで魚釣り。あるよね?!

「クロウフィッシュ・フィエスタ」なルイジアナには
釣りジャケないかしら、と探してみれば
フィッシングの曲、思い出しました!

「ボン・トン・ルーラ」でおなじみ
クラレンス・ガーロウ「Crawfishin'」!
低音のヴォーカルと、サックスがブリブリでカッコイイよ~。
ヒューストン・ジャンプに夢中になっていたころ
何度も聞きました。



と、なぜかずっとあっためていた原稿。
釣りジャケ探し続けていたのですが
一旦アップしまする。

部員のみなさま!ごめんなさいっ!

8/06/2011

似てる!? その4

乃美枝です。このテーマに敢えてチャレンジしちゃうわ!
異人種同性間似で微妙なやつを二つほど。
ニューオリンズのファンキードラマー スタントン・ムーアと落語家 春風亭 昇太
  
 








 














あ〜どうでしょうか? 
このお二人、留学生風情といった永遠の若手感がなんとも言えません。

お次は誰でも気づいていたと思います。このお二人の登場です。
ロックシンガー ジャニス・ジョップリンと なでしこジャパン 沢穂希













暑い夏、まったくもって髪の毛を切ってあげたくなります。
れぐれもヘロインは真似しないようにお願いしたいですな!
(No.4)乃美枝