7/25/2011

佐々木健一さんに会いに行く

仙台に行ってきました。
ところどころに入っちゃいけない建物があったり瓦屋根にはブルーシートが掛かったりしていますが、街中は概ね以前から知っている仙台。
美味しくて、街路樹の気持ちのよい、アーケードはにぎやかな仙台でした。
さて、お目当てはゴスペル・マイスターのいる店、いづみや。
佐々木健一さんは元気かな。
いつもはタクシーで行くけど、今回はバスで行く事に。中江1丁目で降ります。

じゃーん、いづみや!


ライトニンも笑顔でお出迎え。


おっ、いました!健一さん!



どうすか、調子は。
元気でやってるよー。




お店のレコード棚も無事だったし。





地震の時のことやら、その後のびっくりしたことやら話していると、お客さんもちょいちょい。
どうぞ、お仕事して下さい。
 
酒に付けるメッセージ書きが一番大変なんだよ。





震災後、宮城の地酒を飲もうってたくさんオーダーが入って、大忙しになった。
今はラベルや瓶が間に合わない事もあったりして、なかなか複雑ですが….。

でも、美味しいから飲んでよ。


宮城の地酒、飲んでみてよ。


いづみや、ここにあり。

健一さんは元気だし。


楽しかった!有り難うございました。
また来いよー。





何と言っても仙台は東北の要。
8月には七夕もあるし、花火もある。9月には上善寺ストリートジャズフェスティバルも。
これから仙台へ行こう、行く予定がある、という方に、ご参考までに私がこの一泊二日で訪れたお店です。みんな良かったよ。

Vindome
仙台に着いて早々のランチにピザ(あと、おビールも)。不思議なヨーロッパな雰囲気と、各国料理取り揃えの不思議なラインナップのメニュー。お店の人もお客さんもカッコ良い。



牛たん炭焼 利休 泉中央店
仙台に来たんだから、牛たん食べなさい。ってことで、連れて行って頂いたお店の牛たんは、知ってる牛たんとは全然違ってステーキのようでした。ここは郊外店で、街中にある系列店とは日本酒の値段が違うんですって。
お得!


なつかし屋
佐々木健一さん推薦の、居酒屋さん。
お刺身が激・美味しかったです。
健一さんには「お店の日本酒を飲み干して」と言われたのですが…、スミマセン、無理!


ankoya
今年オープンしたばかりのどら焼き屋さん。お店はしゃれてて、どら焼きはうまい。おみやげに。行列出来てる時もあるんですって。だって、お店の女の子がカワイイもんねぇ〜。


おやじ
カウンターとお座敷の居酒屋さんです。とっても路地裏なので見つけにくいですが、見つければくせになります。今回はランチ。仙台牛のハンバーグと鯖味噌煮の定食。



Brussels
せんだいメディアテーク1Fのカフェ。コーラフロート飲みました。
その後、3Fの図書館で「ピーコ語録」を読破しましたわ。居眠りもしちゃったけど。居心地良いんです。


いづみや(手書きブログ)
サッカーからブラックミュージックまで。もちろん日本酒も。



●●●mitzuko

7/20/2011

真景累ヶ淵


只今では幽霊というものはない、まったく神経病だということになりましたから、近来怪談はおおいに廃っておりました。
なれどもその昔は幽霊というものがあると私どもは思っておりましたから、なにか不意に怪しいものを見ると、おお怖い、ありゃあ幽霊じゃないかと驚きました。
只今では幽霊はないものと諦めましたから、何でも怖いものは皆神経病とおっつけてしまいますが、今日ではかえって古めかしい方が耳新しいように思われます。

と、圓朝風に言うとこうなりますが、とはいうものの、やはり幽霊噺、怪談噺は現代でも夏のお楽しみです。

その三遊亭圓朝の名作『真景累ヶ淵』、落語では主にその中の「宗悦殺し」と「豊志賀の死」が演じられることが多いのですが、この噺、実際はものすごく長く、因縁怨念渦巻く複雑怪奇なドロドロ噺なのです。
江戸の時代にはこの長い噺を連日寄席で続きものとして聴かせたといいますから、今の時代にあってはすごく贅沢なような気がいたします・・・・・


なーんて知ったふうなことを言ってはみたものの、実は全ては知らない。
『真景累ヶ淵』、全貌はいかなるものか?

ということで、一気に全部、読んでみた。

岩波文庫版は圓朝の口述速記なので
圓朝の噺を聴いている気分が味わえる

もの凄くざっとしたあらすじは以下のとおり。

・盲の鍼医で金貸しの宗悦が取り立てに行った先で深見新左衛門に殺される。
・宗悦の呪いで新左衛門は乱心、妻を斬り殺し、家は取りつぶしとなる。
・新左衛門のふたりの息子のうち兄新五郎はそうとは知らず宗悦のふたりの娘のうち妹お園に恋情、強姦しようと 押し倒して殺してしまう。捕らえられ獄門。
・お園の姉豊志賀は18も年下の新五郎の弟新吉と恋仲になる。
・顔が爛れた豊志賀が「新吉の妻を7人まで取り殺す」と残して死ぬ。
・新吉はお久と下総羽生村に逃げる途中、豊志賀の呪いでお久を鎌で殺してしまう。
・羽生村でお累と知り合う。夫婦となって金をだまし取る。
・お累も幽霊となって鎌で自害。
・新吉は名主、惣右衛門の妾、お賤と共謀して惣右衛門を殺す。
・甚蔵に宗右衛門殺しがばれて強請られ甚蔵を殺して新吉とお賤は出奔。
・惣右衛門の息子惣次郎は女中お隅と馴染むが、お隅に横恋慕した一角に殺される。
・仇を討ちに行ったお隅も返り討ちにあう。
・惣次郎の母と弟惣吉が仇討ちに出掛けるも母は行きずりの尼に殺され路銀を奪われる。
・その尼は実は新左衛門の妾であったお熊。お賤はお熊の娘。
・新吉とお賤が兄弟だとわかる。
・改心したふたりは呪いの鎌で自殺。
・惣吉は相撲取り重吉とともに仇一角を討つ。

ぐちゃぐちゃの人間関係




















まー、殺す殺す。盗む盗む。誰も彼も悪い奴。

新吉ははじめは美しくもまじめな若者だったのに、なぜ急にこのような残忍無慈悲な悪人になってしまったのか? 
7人まで取り殺すと言った豊志賀はなぜお賤を呪い殺さなかったのか? 
なぜ宗悦の呪いは自分の娘にまで及ぶのか?
終盤でゆかりの人物が一堂に会するのはあまりにご都合主義に寄らないか?
(ひょっとして圓朝、後半はテキトーにしゃべっちゃったか?)
いろいろ疑問はあるが、これを因縁といい、結局はそれは呪いによるもの、ということになるのだろう。

歌舞伎の「月もおぼろに白魚のかがりもかすむ春の空〜」でお馴染み、黙阿弥の「三人吉三」も全ては犬の呪いによる因縁の話。
江戸の人々のツボはここなのだろう、きっと。

三遊亭圓朝は数々の新作落語(今では古典だが)を拵えたことで知られるが、この真景累ヶ淵だけでなく怪談乳房榎、牡丹燈籠、江島屋騒動といった怪談噺が多い。
圓朝は幽霊画のコレクターでもあったから、よほど幽霊が好きだったとみえる。

私は以前、圓朝のお墓がある谷中の全生庵で100点に及ぶ圓朝の幽霊画コレクションを見たことがあるが、それはそれは気味の悪いものだった。
それにしても幽霊を掛け軸に書いて部屋に掛ける江戸時代の人ってどういう趣味をしているんだか・・。

さて、かように全貌が明らかとなった真景累ヶ淵、6代目三遊亭圓生(円楽--楽太郎ではない--の師匠。最近圓生襲名騒動があったが、そういえばあれはどうなったんだろう?)が「宗悦殺し」から「聖天山」(新吉とお賤が出奔)まで8話通しで演じている。さすがの圓生も後半はやらなかったようだ。
そうだよね、惣吉の敵討ちの行はなくてもいいような気も・・・(あぁ圓朝の名作になんてこと......)
(No.3)


7/04/2011

2011年7月 Live情報

今月も楽しいライブがあります。みなさん遊びにきてくださいねー。

7月16日(土)
『TATSUMI & RYU & TAME』Blues Live
長洲辰三(Guitar & Vocal)
妹尾隆一郎(Harp & Vocal)
庄司厚人(Guitar & Vocal)
野間一郎(Bass)
中山さちや(Drums)

OPEN 19:00/START 20:00
CHARGE:2700円+オーダー

荻窪 ルースター
東京都杉並区荻窪 5-16-15 井上ビル B1
電話:03-5347-7369 FAX:03-5347-7369


7月17日(日)
South Camp vol.1 - 下町ソウルの祭典
Teacher&the稲荷町食堂ブルース・バンド

共演
The Fave Raves

OPEN 18:00/START 19:00
CHARGE:1500円+1500円以上の飲食

瑞江 HOTコロッケ
東京都江戸川区南篠崎町2-10-9 B1
電話:03-5666-6310


7月30日(土)
1日3バンドを掛け持っちゃう、スペシャルデーです。

・九十九里ビアホール「寒菊」 13時頃〜16時
KING JOE 

阿佐ヶ谷チェッカーボード  21時演奏スタート
デカスーセットTOKYOスペシャル
デカスー鈴木(Vo,G)
石田よーすけ(G)
平田よしみ(B)
中山さちや(D)

YUKA&え~声ブラザーズ
  YUKA(Vo)
  石田よーすけ(G)
  藤野晴信(B)
  中山さちや(D) 

のびちゃんが小さいWA--- 
                                       

7/03/2011

受賞おめでとう!

イヤッホー!
漫談会の熱血ブルースマン、あさひのぼる
彼の歌う「ベイビー・ブルース」での「そうだろう!」の問いかけに、これまで何人の人が「ソウダ!」と頷いてしまったことだろうか?
そうした観客とのコール&レスポンスにブルースを感じちゃうのよね!そのステージは寄席で見るのが最高だけど先ずはYoutubeでちょっと見ちゃいましょう。

んで、そんな彼がこのほど「第一回東京演芸協会会長賞」を受賞しました。おめでたいです!
現在6代目会長を務めるは皆様ご存知ウクレレ漫談の牧伸二師匠。
「やんなちゃった節」はじめ「ハレンチブルース」「キャバレー・ブルース」「マキシンのソウル・それはないじゃないか!!/ナベヨコ・ソウル」そして2004年リリースの古希70才記念「コキコキロック70」などブルース・ファンもほっとけないナンバーで現在も元気に活躍されているのは本当にウレシイわよね!

この受賞を記念した、あさひのぼるのライブがあるじゃありませんか。
第一回東京演芸協会「会長賞」受賞記念ライブ
あさひのぼる笑いと歌のステージVOL・6 
平成23年7月17日(日)
浅草東洋館 開場・11:30 開演・12:00
 
しかも、こんなに沢山の芸人が登場!お時間ある方は笑いに行ってチョーダイね。
寅さん漫談・原一平
笑いの音楽・源氏太郎
ものまね漫談・名和美代児
コミックソング・ベートーベン鈴木
歌まね・永峰ゆう子
ボードビル・やまけいじ
指揮者形態模写・好田タクト
ヴァイオリンによる形態模写・早川きょーじゅ
ザ・パープル・パープル
チャンバラコント・サニム
音楽パフォーマンス・のだゆき
一人コント・ピスタチオ
マジシャン・マジシャン

詳細はあさひのぼる氏のHP参照ね。
 
ということで。2011年7月17日はちょっとした乃美枝祭りよ!
朝7時からTBS「カラダのキモチ」でnobichanと健康を考え、
昼12時からあさひのぼるのお笑いブルースで腹抱え、
夜19時より稲荷町食堂ブルースバンドのお笑いライブで抱腹絶倒。
あーーーー忙しいわ!
by乃美枝