9/25/2012

身勝手な邦題 ~素敵な邦題・番外編~


このブログの人気コーナー「名盤レコードに素敵な邦題を」は、我らがブルース婦人部一同による叡智と人生経験の結晶ともいえる渾身の力作が並びます。

例えば…

Young Hearts Run Free / Candi Staton 『張り裂けセンセーション』
Tonight Is The Night / Betty Wright 『濡れてトゥナイト』
You Don't Miss Your Water / William Bell 『涙の枯れ井戸』
Things That I Used To Do / Guitar Slim 『スリムで行こう!』

などなど…。うーむ、何度見ても名作揃い。

オフィシャル作ではないだけに、歌とアーティストの“雰囲気”を必要以上に尊重した愛情満載の快作が仕上がっちゃってるわけです。


そう、邦題に必要なのは“愛”。

その昔、洋楽が普通にチャートに上ってた頃には、知識のある担当者が愛情いっぱいにつけたであろう邦題が満載でした。

ディスコものでも『荒野のならず者』(Three Degrees)、『宇宙のファンタジー』(Earth,Wind&Fire)、「おしゃれフリーク」(Chic)などなど。こっちで覚えてる人も多いはず。

ちなみに私が最初に買ったのは英国のポップ・バンド、Kaja GooGooの『君はトゥー・シャイ』。デビュー曲の甘酸っぱさがちゃんと表現されてます。
しかも、バンドの宣伝文句がKajaな気分は今GooGoo!』だったことが、私にとっての洋楽ハードルを一気に押し下げたわけです。

まぁ、なかには「付けなきゃ!」というような焦りと迷いが痛いほどに伝わるものも多いのも事実。

例えば、先のEarth , Wind & Fireの中でも際立って美しい、ブラジリアン・テイスト溢れる逸品『Feelin’ Blue』。


この邦題 ・・・ 「暗欝な時間」
いやぁ、間違ってはいないですけどね。

でもね、世の中には、歪んだ愛情が前面に出過ぎて、他人にまで迷惑をかける場合もあります。

つい先日、スウィート・グループのThe Four Mintsの名作アルバム『Gently Down Your Stream』を、パソコンに入れた時のこと。

パソコンに表示された曲目を見て、愕然としました。
あえて、全曲表示いたしましょう。

1.    お前はたまらない。 [You’re My Desire]
2.    漕ぐのをかわってくれないか? [Row My Boat]
3.    俺が行こうか? [Why Did I Go]
4.    多分、俺のことが好き。 [Do You Really Love Me]
5.    遠いよ。 [Too Far Gone]
6.    どうせ帰ってくるよ。 [You’ll Want To Come Back]
7.    君を好きであり続ける。 [Keep On Loving You]
8.    鼠 [In A Rut]
9.    Can’t Get Strung Out
10.  あいつらが悪い。 [They Were Wrong]


何故か9曲目だけ英語だったり、微妙に会話になってたり、そもそもネズミは"Rat"でしょーがっ

上記では分かりやすくするために、横に原題を入れたけど、実際には邦題の方しか表示されませんでした。もう散々です。(ちょっと出来がいいのもあって、悔しいんですけど)

たぶん、何処かの邦題マニア愉快犯の仕業ですね。
断じて許しません。

『漕ぐのをかわってくれないか?』

おいコラ!そこの愉快犯!次回の婦人部「素敵な邦題を」には正々堂々参加しやがれ!
挑戦、お待ちしております。

                                                    
                                                    (ディス子) 

9/18/2012

健一ルーム、最終回。

佐々木健一ルーム VOL5は毎年9月に行われる仙台「定禅寺ストリート・ジャズ・フェスティバル」のお話です。

楽しかった連載もいよいよ今回で最終回。
佐々木健一さん、ありがとうございました!
佐々木健一ルーム



9/04/2012

楽しゅうて、やがて哀しきトンデモTシャツ

以前、このブログにも書きました。
私はコレクターでは無いと。コレクターでは無いけれど、溢れるTシャツで引き出しを開け閉めする度に本当にイライラしていると。あーっ捨てたい!できるなら捨ててしまいたいっ!!(それができれば・・・・)

分かっているのにナゼ買ってしまうんでしょう。ライブに行くとツアーTシャツ。なんだこれー?!なアーティストTシャツ。着ないだろって分かっているのに、面白いだけのTシャツたち。
ということで、私自慢の愛しいトンデモTの一部、ごくごく一部をここでお披露目。


まずは手始めにこちら。
Larry Graham in Concert
はい、背中面

普通です。普通なんですが、なかなか街で着れないんだ、これが。表のプリントの小ささに比べて、なぜかドッカーンな背中の文字。
おそらく1997年来日時の物です。


次、これ。
ハーレムT
きっと似合うよ、と貰ったハーレムT。ええ、確かに私は「I HARLEM」です。
オレンジ地にブルーの♡ってのも洒落てます。



そして、これ。
マクセル・ストリートT

これも、シカゴのお土産というわけでも無いのに、貰ったTシャツ。
一時期よく着てました。このTシャツを着ていたら、桜木町駅の人混みの中で、すごく遠くから見つけられた実績あり。



更に、これ。
チェッカーボードT
これはオシャレTですよね。間違いありません。ただし、イワクつき。このTシャツを手に入れた時「絶対にチェッカーボードには着ていかないで下さいね」って言われたんです。理由は推して知るべし。同じワケありでLee's Unleaded Tってのもアリ。
チェッカーボード・ラウンジの方が無くなってしまって、今となっては着ていて身の危険ということもありませんが、とりあえずシカゴで着るのはヤメておこうと思っています。
しかしメキシコ人、良い仕事するなー。



最後に、これ。
ブルース・スプリングスティーンT


背中にはリトル・スティーヴィーも!
近所のトンデモTシャツ屋さんで購入したもの。他にもアダム・アント、ハート、クワイエット・ライオット、ジェネシス、クロッカス、などなど不思議なラインナップのロックTが沢山あって、どれもこれも欲しかった!欲しいというより、ただただ購入したかった。
なんなんでしょう、この感じ。着ないのに、とにかく買いたい気持ち。

いかがですか、私のトンデモTコレクション。
え、ぬるい?こんなの普通だろ、むしろオシャレTシャツだろって?
本当はね、大本命があるんですけど。そりゃ絶対着ないだろーってのが。
ただ・・・、頂き物なんです。だからここには載せられない。

しがらみと差し支えが無ければ、皆さんのトンデモTシャツも教えて下さい。
あるでしょう、たくさん。
そして、えー、なんでそんなの買っちゃったのぉ~?いつ着るの~~?!って笑いあえれば幸いです。





●●● 今週の当番 轟美津子