12/23/2011

ブルース歌謡放浪記:ご当地編(第1回)

一度踏み込んだらハマっていくブルースの世界、デルタ・ブルース、シカゴ・ブルースなどなどスブスブと深みに・・・。でもね日本の歌謡ブルースもそれは同じこと!
まずはアテもなく、ふらふらと各地のご当地ブルースを紹介していきたいと思います。
最初はやはりこの曲からよね!

■ 伊勢佐木町ブルース / 青江三奈




 




















・作詞:川内康範/作曲:鈴木庸一/編曲:竹村次郎/演奏:ビクター・オーケストラ

・C/W:霧のハイウェイ(作詞:川内康範/作曲:大野正雄/編曲:近藤進)

・レーベル:ビクターレコード、番号:SV-659、リリース:68年1月(昭和43年)

・「第10回日本レコード大賞歌唱賞」「第1回全日本有線放送大賞優秀スター賞」

 

伊勢佐木町は横浜市中区にある明治時代から脈々と続く歴史ある繁華街よね。
日本ジャズの歴史的録音として有名な「モカンボ・セッション」が繰り広げられたモカンボがあったり、歌謡界では「まぼろしのブルース/中川あつしとヨコハマ・セブン」で知られる中川あつしさん経営のパブスナック「ヨコハマセブン」があるのも魅力ね。
 

その伊勢佐木町3~7丁目のバックアップを得て、説明の必要がないほど大ヒットしちゃったご当地歌謡ブルースの金字塔的作品。伊勢佐木町は全国にその名を轟かせたわね!。
ストリングスと歌のコール&レスポンスはきちんとしたブルース形式で泣けてきちゃう。 伊勢佐木町は「恋と情けの灯」や「夢をふりまく灯」や「恋のムードの灯」がともると歌われているが、その「灯がともる」直前に爆発する日本人離れした突拍子もないスキャットが伊勢佐木町で渦巻き交差する人間の情念をとっても感じさせちゃうの。

ハチロク系ブルースだけど、アップ・テンポで意外に軽やかな歌が、夜の歓楽ワクワク感を醸し出しているのも素敵よね。




乃美枝

12/10/2011

アーマ・トーマスに慈母を観た!

すでにあちこちのブログにアップされますが、
Billboard Live でのアーマ・トーマスのステージ、心に残る歌でしたね。

泣きました。
「Wish Someone Would You Care」。

「Brakaway」に合わせて、一所懸命振りました。
ハンカチならぬ、テーブルの上の紙ナプキン。

ラストの「Forever Young」では
アーマも涙を浮かべてたけど
客席も泣いていました。


そもそも、ステージの袖に現れたアーマを観た瞬間
あぁ、この人が歌うなら、今夜は素晴らしいステージになると確信しました。
やわらかなオーラ。
目の前で花開いた一輪の花。

友人のSさんは
彼女の人柄に敬意を表して
お嬢さんに「あいま」と名づけたわけですが
正解! と言いますか、納得!! です。

客席にはその20歳といくつかになった
お嬢さんの姿もありました。

「昨日、TOKYOにはAIMAという娘さんがいるのよ、と
話していたところなのよ」

と、アフター・ステージのサイン会で声をかけたアイマちゃんに
顔をほころばせるアーマ。

疲れているだろうに
サインを求める長蛇の列に嫌な顔一つせず
写真撮影にも応じている姿にも胸を打たれました。

「あなたの歌は私たちをシアワセにしてくれました。ありがとうございます!」

と、ワタシもちゃっかり2ショット写真を。

歌は、人をシアワセにするためにある!

これが、この夜のステージのすべてでした。


彼女の動画は今年のジャズ・フェスのものを含め
多数アップされていますが、こちらを。

2007年 Louisiana Music Hall Of Fameのチャンネルから。
客席でいろんなことが巻き起こっていますが
まったく動じず、携帯カメラにも笑顔を見せる
余裕のアーマをご覧ください。




年齢のことはタブーかもしれないけど
アーマ・トーマスは1941年生まれ。
ティナ・ターナーよりちょっとだけ年下です。

若いころよりはずいぶんたっぷりしちゃいましたけど
まったく年齢を感じさせません。
歌声のハリはもちろん
愛らしさも変わりません。

なんだろ、この人たちの美しさって。
別にウェブサイトの横に出てくる広告にあるような
サプリ飲んだり、化粧水変えたりしたからじゃないと思うのですよ。

余談ながら、最近、あらら、と思っているのが
ドリーム・モーニング娘。
グループに見えて、あくまでミテ、ミテ、ワタシ・パワーのAKBに対し
モー娘の基本は団体芸だと思うのですが
その塊になってかかってくる感がすごい。

しかし、それも彼女らが少しオバサンになり、
適度に重量感と、小手先のがつがつした色気が薄れてきたからこその
パワーだと思うのです。

もちろんQueen Of New Orleansとはあらゆる意味で比較にはなりません。
雲泥の差です。
アーマ・トーマスは人前に立つ歌手として
蔭で努力もしていることでしょう。

でも、でも、ですよ。
これからの日本の文化に必要なのは
こうした重量感。
そして
齢を重ねて身につけるべきは
慈愛に満ちた笑顔ではないかと思うわけです。

ちょっと飛躍しすぎました!


とにかく、婦人部も、ぜひ、応援活動を通じて
皆様のシアワセのために貢献していける
おおらかで、かわいげのある女性になりたいものです!