11/26/2013

ソウル子沢山


私ごとではありますが、グッピーを飼い始めました。

キレイなメダカみたいなこんなやつです。




ご存じの方も多いと思いますが、この魚、卵じゃなくて、いきなり赤ちゃんを産むんです。そしてやたらと増えるんです。

ペアを入れてから、まだそんなに経ってないのですが、既に8匹になってます。
はい4倍。さらに倍率ドン!な勢いです。

でもね、そんなに増えたって、売れるわけじゃない。
増えちゃうのも、大変なんです。


しかし、ブラック・ミュージック界には、子だくさんが功を奏して、成功する人たちが少なくないですね。

アイズレー・ブラザースは従兄も含めた大所帯ファミリー・グループだったし、“ウー・チャイルド”のファイブ・ステアステップスもそう。
 
 
 




ネヴィルズはファミリーの連帯感は強いけど、子だくさん感がいまひとつ。

ミネアポリスにはジェッツなんてのもいましたね。
 
 

でも真っ先に浮かぶのは、やっぱり「ジャクソン一家」と「デバージ一家」です。
 
                       ジャクソン一家
 
                                デバージ一家(一部)
 
 
え?ちょっとレベルが違う?

いえ、私にとって、この二つはハイレベルでの同レベル。大好きだからいいんです。

どちらもともにほぼ10人兄弟。全員が音楽業界で活躍。その後、様々なスキャンダルに見舞われて…

ね、辿った道も似てるでしょ。
どちらも少々ヒドイ親爺の元、兄弟力を合わせ、才能を研ぎ澄ました、、というところも似ています。
「貧乏人の子だくさん」なんて、放送コードに触れそうなことわざもありますが、才能次第でもの凄い金脈にだってなりうるのです。

ここ日本でもビッグ・ダ●ィ&マミ●ばかりに任せておいてはいけません。

まずは大切な誰かとデバージの“切なソウル”を聴いて、少子化問題をくい止めましょう!

 

 
ちなみに紅白に出る「Jソウル・ブラザーズ」ってのは、何代目でも兄弟じゃないみたいです。
 
 
ディス子

 

11/11/2013

ブルース歌謡放浪記:ご当地編(第7回)

ふらふらと各地のご当地ブルースを紹介する「ブルース歌謡放浪記」。
今回はこちら!

■ 前橋ブルース / 森雄二とサザンクロス
作詞:星野哲郎/作曲:中川博之/編曲:神山純一/演奏:クラウン・オーケストラ
・C/W:いちりんざし(作詞:松下章一/作曲:中川博之/編曲:神保正明/演奏:コロムビア・オーケストラ)
・レーベル:クラウン、番号:CWA-124 1982年1月25日レコーディング 

群馬県の県庁所在地、「水と緑と詩のまち」がキャッチフレーズの前橋にやってきましたー!
「母性本能」「足でまとい」「好きですサッポロ」とヒット曲も多い76年デビューの森雄二とサザンクロスによる、超グルーヴィーなハチロク系ご当地ブルース。イントロでのファルセットコーラスとレキントギターで確実にノックアウトされるわよ。そのレキントギターはジャケ右端の御仁であるリーダーの森雄二が奏でているの。パーマのあて方、口髭の整え方と素晴らしくソウルフルなルックスを披露してくれていて感激よね。
「あ〜あ〜ここは前橋」と、か弱くも切なくスウィーティーに歌い上げる菅野ゆたかの後ろで響くベースは半端ないグルーヴの応酬で拍手喝采だわ!
「なぜかこの唄、なぜかこの唄 前橋ブルース」の意味不明な〆の文句もとってもキャッチーで、さすが「男はつらいよ」「自動車ショー歌」「いっぽんどっこの唄」「黄色いサクランボ」「三百六十五歩のマーチ」などなどを世をに送り出した星野哲郎の凄さを感じちゃう。
作曲者の中川博之も「ラブユー東京」「夜の銀狐」「さそり座の女」「わたし祈ってます」とヒットを飛ばしムード歌謡の第一人者なのも忘れちゃならないわね。
この曲は「全レ連北関東支部推薦盤」なの。全レ連とは全国レコード商組合連合会のこと。現在は日本レコード商業組合という団体になり、CD、レコードの小売店の商工組合よね。北関東支部推薦したけど、願い届かずそれほどのヒットには至らなかったのが残念ーーー。クーッ。
前橋の繁華街スポットであるオリオン通りや、栃木〜高崎間ではお馴染みの両毛線など、ご当地密着型でシッポリとした恋心が切なく歌われブルースフィーリングも多いに盛り上がるわよ。
ご当地が賑わっても、閑散としてもブルースはいつでもあなたを癒してくれるもの。
なぜかって?・・・それが前橋ブルースだからよ。

byのびちゃん