5/31/2016

第3回 素適な邦題 決定しました!

ドン・ブライアント来日記念、「名盤に素適な邦題」シリーズ
グランプリが決定しました!

今回は海の向こうウエストコーストからそして博多から熊本から藤沢からも
御応募ありがとうございました。


選考会は、ドン・ブライアント来日公演会場近くの某所にて炙りサバの炎に身を焦がしながら、ビヤ片手に行われました。

前回同様、部員の投票の後、
アレサ・フランクリン自伝『リスペクト』や『スウィートソウルミュージック』の翻訳でもおなじみの
新井崇嗣さんによって各賞決定です!!
で課題曲の動画と歌詞をご覧になってから
読むとより楽しめます。
                            ☆入賞作 △佳作 順不動


1  It's A Shame/The Spinners 「ひどいよ、ラブミー」
 
 ひどいよ、ラブミー 5票    
 飛んで火に入るラブマシーン 
 愛のコンチクショー 1票 
   シェイムにステップ  
 弄ばないで 
   ツンデレなあの娘
 愛でめちゃくちゃ
 五里霧中
 もてあそばれて、捨てられて
 それをやっちゃおしまいヨ/回し屋
 オタンコナス女 


ブルース婦人部(以下、婦) 「Shame=恥、という訳はありませんでしたね」
新井(以下、新) 「残念だという意味ですね。Shame on youみたいな使い方もします」
 「でも、曲の感じは明るいのよね」
 「“ひどいよ、ラブミー”は、悔しい、でも、めちゃくちゃ好きという気持ちがよく表れていると思います」
 「一つ間違えればストーカーになっちゃいますね」
 「次点は“飛んで火に入るラブマシーン”としましょう。アンビバレントな感じがします。この回し屋ってなんですか」
A 「スピナーズを訳したようです。狭いステージで5人で踊ってる動画(課題曲参照)にもあってる」
B「スピナーズいいな~」

    
2  Tell It Like It Is/Neville Brothers 「アーロンの願い」 
 
 アーロンの願い 3票   
 ボクはオモチャ  2票
 ほら、言ったとおりだろ/ネビル兄弟 1票 
 はずかしがらずに、ね。
 心の扉、お開けなさいな
 僕、立派だよ
 ありのままで


 「これは難しかったわーー。アーロンの声と顔にひっぱられるし」
 「ありのままに言ってほしい、ぶっちゃけて言うとみたいな感じですね。GOSPELでも、正直に気持ちを告白しなさいと語りかける時に使いますよ」
 「へえ~~」
 「“アーロンの願い”は、カヴァーする人の名前を差し替えれば使えます」
 「ジョニー・アダムスもいいわよ」
 「“ボクはオモチャ”は、ひたひたと怖さが伝わってきますね」
 「僕、立派だよって、何が立派なんだろう??」


3  A House Is Not A Home/Dionne Warwick 
 「面影の家」  
 
    ディオンヌの「あなた」 4票    
    違うYeah ! ! ! 2票    
       恋の家なき子 
       虚しき愛の巣
    面影の家
    おんなみれんの独り言
    ロンリーからの妄想
       井戸端会議はヨソん家(ち)でッ/ディオンヌ犬 戦争の芯
    あなたをさがす部屋 


 「“違うYeah!!!”って、ダジャレだけど間違ってないし、力強い!」
 「ここはあえてシンプルに“ディオンヌのYeah!!!”としてはどうでしょう」
A 「家の歌といえば小坂明子の“あなた”。わかる人は同世代かしら?」
B 「あれ? 不倫の歌だっけ?」
C 「それは,金ツマの主題歌”恋におちて”の小林明子」
A 「“あなた”はポプコンのグランプリ曲よ」
 (しばし、ポプコン、世界歌謡祭談義に花が咲く)
 「邦題ですが、独断で“面影の家”とさせてください。本命盤という感じがします」


4  Part Time Lover/Stevie Wonder 「ゾッコン☆かりそめ」

   ゾッコン☆かりそめ 2票  
      △よろめきワンギリナイト 1票      
      ばれんことしちゃらんね? 2票   
   非正規パートナー 1票
   いけない愛ほど燃ゆる恋 
   みんな浮気
   恋泥棒たち  
      愛人契約 
   あなたとチョイの間/スティービー勝ち組
   禁断の恋人     

 「ゾッコンは響きもいいですね。LOVEにゾッコン」
 「これは昨今話題の浮気、不倫の歌ですね」
 「しかも、あの人もこの人もみんなやってるという」
 「ベ○○ーは、ゾッコン☆かりそめQueen?」
 「歌うのはやっぱりシブガキ隊かしら。ゾッコン! ゾッコン!(振り付きで)」
 「“よろめきワンギリナイト”は韻を踏んでいるところがうまいですね」
 「“ばれんことしゃらんね?”も捨てがたいわ~、みんなユニーク!」


5  I Can't Stand The Rain/Ann Peebles 「ダメ、明日雨だ」    
    
    ☆ダメ、明日雨だ(回文) 3票
 みれん雨 2票 
 雨のハートビート 1票 
 降れ降れ賛歌  1票 
 雨は泣きごと 
 君去りし雨 
 女は雨音をがまんできない
 思い出させないで/丸井小石達 
 雨に張り裂けた恋 


「回文には驚きました。これは“アンのだめあすあめだ”と漢字を開いても面白いでしょう」
「あの曲のムードでどうも演歌っぽくなりがちですね」
「 I Can't Standでガマンできない。たまらない。皆さんイメージをよくつかんでいると思います」


             ☆   ☆   ☆

「それでは先生、最後に総評とベスト邦題をお願いします」
「今回は国境を超えた応募もあり、力作がそろいました。
ひと目見て爆笑するもの、噛みしめれば噛みしめるほど深い味わいのあるもの、いろいろあると思うのですが、字面からも音からもイメージが伝わってくることが大切ではないでしょうか」

「では第3回のベスト邦題をどうぞ!」
「今回はディオンヌ・ワーウィック“面影の家”です。ただし、他のユニークな邦題とあわせ“ディオンヌの面影のYeah!!”としましょう!」

(拍手)

☆☆グランプリ☆☆ 
A House Is Not A Home/Dionne Warwick
「ディオンヌの面影のYeah!!」








4/28/2016

第3回・名盤レコードに素敵な邦題を!

皆さま、こんにちは!
すっかりご無沙汰気味の当サイトですが、ブルース婦人部が婦人部活動を止めてしまったわけではありません。
だって、世は新緑の季節! 一月後にはドン・ブライアントのライブ!
ライブがあるとワラワラと集まる、それがブルース婦人部なんです。


という事で、久しぶりに、祝!ドン・ブライアント来日記念。


以下の曲に素敵な邦題をつけよ!

(仮に、日本でシングルカットされる事になったとして、です。)

1. It's a shame / The Spinners

2. Tell it like it is / Neville Brothers

3. A house is not a home / Dionne Warwick

4. Part Time Lover / Stevie Wonder

5. I can't stand the rain / Ann Peebles 




It's a shame / The Spinners
ご存知、ファルセットと華麗なステップのスピナーズです。
この肩も触れ合いそうなキチキチ感!みんなで歌って踊ってクルッと回って、靴はピカピカ、洒落てるじゃありませんか〜。くぅーー、これぞグループの美学!


グループ内でパフォーマーだのシンガーだのと細かく分担作業のアーティストの皆々様にも見て欲しいわっ。


いえ、小声になる必要もないんですが....、つい日和ってしまいました。
兎にも角にも、スピナーズ最高!




歌詞はこちら It's a shame Lyricks



Tell it like it is / Neville Brothers
こちらもまた、素敵なファルセットボイスを。
ファルセットともブラックヨーデルとも言われるアーロン・ネヴィルの甘い歌声。
歌声とビジュアルと歌詞、この何ともアンバランスなトライアングルが魅力なんです。



歌詞はこちら Tell it like it is Lyricks


A house is not a home/ Dionne Warwick
これぞバカラック!な美しいメロディ。
たくさんの人が歌っているけれど、やっぱりディオンヌ・ワーウィック。
1964年の映像の、まるで蟻のようなこの括れはどうですかっ?!
そして51年経た2015年にもブルーノート東京でライブを行ったディオンヌ。
ため息です。




Part Time Lover / Stevie Wonder
ゲス。
ネットもテレビも文春も、ゲスゲスゲスばっかり。
でも、洋の東西を問わず、時代を問わず、道ならぬ恋ほど燃えるもの。
この曲が発表された1985年は電話のワン切りが合図。
今時だとLINE? 昔なら和歌?
あの手この手で、大変ですね。





歌詞はこちらPart Time Lover Lyricks



I can't stand the rain / Ann Peebles 
さて!お待たせしました!
この夏の主役、ドン・ブライアント(も登場する)映像です。
奥様のアン・ピーブルズは、公にはもう引退してしまったようだけれど、一緒に来たりしないかな〜。そしてちょっと一緒に歌ったりしないかな〜。
なんて思っているのは私だけでは無いハズ。
期待して待ちましょう。




歌詞はこちら I can't stand the rain Lyricks




シンプルなタイトル ほど難しいと言われる邦題の世界。
今回のお題はいかがでしょうか?
皆様からの投稿はブルース婦人部と翻訳家・新井崇嗣さんで協議の上、ナイス邦題を勝手に決めたいと思います。締め切りは5月22日。どうぞふるって御参加を!



*この企画は『日本盤オールディズ・シングル図鑑 19541964という本に大きく影響を受けています。
また、第一回はこちら「名盤レコードに素敵な邦題を!」「素敵な邦題、決定です!」第二回はこちら第2回・名盤レコードに素敵な邦題を!「第2回・素敵な邦題、決定です!」をご覧下さい。

*The Four MintsのアルバムGently Down Your Stream』に身勝手な邦題をつけたUnknownなあなた!もちろん投稿お待ちしています! 詳細こちら「身勝手な邦題 ~素敵な邦題・番外編~」



ああ、なんて楽しき素晴らしき邦題の世界。








●●今週の当番・・・轟美津子




2/03/2016

レココンのお知らせです

先頃、大盛況のうちに幕を閉じたJapan Brewers Cup 2016 http://japanbrewerscup.jp/ でも素敵なBlues & Soulで会場を盛り上げたブルース婦人部の一員aoiから、恒例のDJ会「Soul Brothers Three Vol. 11」のお知らせです。

日時:26日(土)14002000過ぎ
場所:Southern Winds (サザン・ウィンズ)
東京都品川区小山5-16-1  東急目黒線武蔵小山駅から8/西小山駅から徒歩6
03-6426-4359

DJは婦人部の先輩で、『Blues & Soul Records』誌でも健筆をふるわれている、日本有数の黒人音楽シングル・コレクターの森島繁美さん、
シンガーソングライターで同じく有数のディープソウル・シングル・コレクターの坂井ライさん、
そしてaoiと縁の深い翻訳者の新井崇嗣

森島さんは膨大な45群の中からたっぷりと、ライさんはディープソウルをこってりと、新井は最近出版された訳書『リスペクト』を祝して、アレサ・フランクリン関係をかけると思います。


のんびりとやっておりますので、お近くにお越しの際は、お気軽にお寄りくださいませ。