いまだ話題沸騰、かどうかは知らないが、私の中のブームはまだまだ去らず、今回も『日本盤オールディズ・シングル図鑑 1954〜1964』から素敵な邦題レコードをご紹介します。
この本をざっと見渡すと、歌手にイメージ付けをして日本での売り出しを目指したかに見える邦題がちらほら見受けられます。
そしてこれが「なぜ??」と疑問もありつつ、やはり面白い!
■お座敷歌謡風タイトルに駄盤なし
ブレンダ・リー
「冷たいのネ」 EVERYBODY LOVES ME BUT YOU
「ひどいお方」 YOU ALWAYS HURT THE ONE YOU LOVE
「あなたのお傍に」ALONG WITH YOU
「素敵なお方」HE’S SO HEVENRY
ブレンダ・リーは50〜60年代パンチの効いた歌唱力と「ダイナマイト」のヒットにより「ミス・ダイナマイト」とあだ名されたアメリカンポップスのアイドルですが、日本盤になるとなぜかお座敷歌謡風になるのですね。五月みどりか小松みどりか。このタイトルを見ているだけで島田も揺れそうです。
(余談だが、五月みどりと小松みどりは姉妹であるが、だからといって名字ではなく名前が同じってどういうことか?ついでに言うと、ガルシア・マルケスの息子の映画監督ロドリゴ・ガルシアもなぜロドリゴ・マルケスではなくロドリゴ・ガルシアなのか?)
しかし、これらのタイトルはほぼ原題どおり。意味を違えずお座敷風にとは、なんという高等テクニック!
中でもYou always hurt the one you love、あなたはいつも愛する人を傷つける、少し倒錯ラブ的要素もはらみつつ一言「ひどいお方」とは、全くもってその通りというほかありません。
■日活映画風タイトルに駄盤なし
ジョニー・ハリデイ
「高校秘密情報」High School
Confidential
「甘い暴力」Douce violence
「非情のキッス」Shake the hand of the foll
小林旭か宍戸錠か。ご本人は甘いマスクのフランスのロックスター。
フランス版マイトガイというところでしょうか。
■クレイジー映画風タイトルに駄盤なし
ジャック・ジョーンズ
「無責任と呼んで」Call Me Irresponsible (1964.5)
「パパは無責任」 Call Me Irresponsible (1963.7)
(いずれも東芝盤)
クレイジー映画風とはいえ、平均(たいらひとし)もここまで言い切ったことがあったでしょうか!?
なにしろ「無責任と呼んで」である。
サバ言うなコノヤロー、そのうちなんとかなるだろう、アメリカの無責任男は潔いと思いきや・・・・
なにしろ「無責任と呼んで」である。
サバ言うなコノヤロー、そのうちなんとかなるだろう、アメリカの無責任男は潔いと思いきや・・・・
ところがこの曲、 Call Me
Irresponsible (Written by Jimmy Van Heusen, Sammy Cahn 1962) は、映画「パパは王様」(1962)の主題歌でもあり、フランク・シナトラ、ボビー
”ビヨンド・ザ・シー“ ダーリン、そしてダイナ・ワシントン、ローズマリー・クルーニーなども歌うお馴染みのロマンチックなスタンダードナンバーなのです。
わたしを無責任と呼んで/わたしのことを当てにならない人と言って/
頼りにならないと言ってもいい/わたしはあまり賢くもないし気まぐれだし (拙訳)
でもこんなにソフトでメロウな歌声でムードたっぷりにこんな歌詞歌われても困りますよねぇ。
今週の当番:No.3
今週の当番:No.3
4 件のコメント:
あまりにタイムリーだわ!
今月のゲットは五月みどりのボックスです!
http://shop.columbia.jp/shop/g/gD8330/
乃美枝
小松みどりの本名はみどりです。
江戸川区小松川出身なので、
わかりやすい芸名です。
問題は姉ですね・・・。フサ子なのに・・・
乃美枝
ほぉ・・・姉の方が先のはずだけど、これいかに・・・
今更ですが、買いました。
これで私も楽しめるわ~.
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